事例紹介

冷え症

冷え症イメージ

女性で冷え症に悩む方は多くみられます。実は女性ばかりではなく、男性にも見られます。冷え症は、季節的なものだと思っている人が多いと思いますが、冷え症は夏にも見受けられる症状で、特に冷房病からくる冷え症は深刻です。

エアコン完備が普通になっている現代、温度調整をする神経は鈍り、体温調節が出来にくくなっているようです。夏に冷房病から通常冬に見られる経絡の異常がでることもあります。冷え症の一般的な特徴として、身体全体に寒さを感じないが、四肢など「ある特定の部分だけが冷えること」と定義されています。そして、冷えの指標は本人が不快感を感じる温度のことを言いいます。

ひとつの原因として、女性特有のホルモンの変動とそれに伴う自律神経のバランスの乱れが考えられています。40歳以上の女性に多くみられるところから卵巣機能の失調に注目もされています。また、情動障害を伴った心因性のものもみられるようです。

症状が見られる女性は、周期的なホルモン変動(毎月の排卵と生理の時期)の時期に体調、感情の乱れが大きいのはこのためと考えられています。

一般に、女性は男性に比べて皮下脂肪が多いのですが、熱を通しにくい脂肪は、一旦冷えると温まりにくい性質があります。加えて、男性に比して血流の多い筋肉が少ないことも原因しています。女性は男性に比して寒さに強いといわれていますが、冷え性の女性はエネルギーの放散が緩いため、厳寒の雪山などや水難で遭難した場合にはむしろ長生きするといわれています。

冷え症イメージ

冷え性に伴う慢性的な血行障害が原因で、しもやけ、腰痛、肩こり、肌あれなどが起きます。

妊娠中、更年期にいたり、のぼせたり顔がほてったりするのに手足は冷える症状がでる場合がありますが、同様の原因によるものと考えられています。また間違った無理なダイエットから生理不順を招くことも冷え症の原因になるようです。これは タンパク質、ビタミン、 ミネラル、脂肪などの摂取不足から栄養失調を生じるためのようです。

低血圧の人、無理なダイエットによって低血圧になってしまっている人、偏食やダイエットによる栄養不足の人は、普通の人より血液を運ぶ力が弱くなっていて、貧血になりやすい状態といえます。当然、貧血になると、体内の血行が悪くなり、冷え性を引き起こしてしまいます。

暖房の完備した部屋で活動しているにも関わらず、手足にしもやけができる方を当初は不思議に思っていましたが、異常のある経絡を調べるとどの方もホルモン、自律神経、血液と関係ある心包経や肝経などに異常が頻繁にみられる傾向があるように思えます。

定期的に経絡調整・波動調整を続け、食生活・生活習慣をできる限り見直し、自分でもできる体操、経絡の調整法を続けていくうちに改善されていきます。

※ 記載されているものと同じ病状、症状であっても施術後の経過、結果については個人差がありますことをご理解くださいますようお願い申し上げます。

茂木先生

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